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最初に受けたかった歯科治療(13)

◆2018年5月2日 21回目 左下36番
今日は左下36番の根管治療やり直しです。
噛み合わせの悪さと歯周病にかなり影響していると言われている歯です。
前々回に37番の仮歯を作るために、今のクラウンを外して、形と高さの調整済みです。

充填に使われたセメントを丁寧に外していったら、金属のスクリューポストが変な位置(歯の端の方)に埋め込まれていて、1本は必要以上に深く入れられていたそうです。
先生が抜こうとしたら、歯の土台の骨まで引っ張られているような感覚です。
「これをやった先生も、精一杯、その時やれることをして下さったんだろうけど、やり直す事を全く考えられていない治療で、本当に残念。これをやり直すリスクがどれだけのものなのか?自分でやり直しさせたいくらいだよ」と。
全くその通りで、完璧な治療で、2度と開けなくても良いならまだしも、中途半端な根管掃除と菌だらけで蓋をされた歯の、悲惨でお粗末な末路。
何か気になるので、一度開けて中を見てもらいたい!と感じていたのは間違いなかったんだ!と自分を褒めたくなりましたが、今はそんなことより成功を祈るのみ。
「今回の治療は下手したら大変な結果になる」予感がしましたので、こういう時はいつものように神さまへお願いします。
「どうぞ上手くいくようお力をお貸しください。」

先生が開発されたかなり細く削れる器具を使って、上手く抜けるように周りをキレイにしていきます。でも、1本は途中で折れてしまい、1本はビクともしません。
こんな用途で使うために作ったんじゃないけど、これしかないから仕方ないよなぁ、と呟きながらも、何とか歯を割ることなく抜けるよう治療を進めて下さいます。こうなってくると、完全に「手術」といったレベルです。歯にもヒビが入っているらしく、本当に厳しい状態なのが、目をつぶってされるがままの私にもヒシヒシと伝わってきます。
慎重に慎重に挑んで下さり、またしても神業で、何とか無事除去出来ました!

「ちゃんとやることをしていけば、神さまはこうやって助けてくれるんだな」と先生も呟いていましたので、神さまのエネルギーが降りてきたのだと思います(笑)

先生が外したスクリューを見せてくれました。
途中で何度もムシ歯菌のにおいがしたので、わかってはいましたが、中は真っ黒で、スクリューの先も真っ黒になっていました。
「相当深く入っていたし、これだけ真っ黒になっていると、金属イオンが溶け出して、身体に影響が出ていたと思いますよ」
「詰め物の中がこれだけムシ歯菌で真っ黒になっていると、血液中に菌が送り込まれていたと思いますよ」
身体のメカニズムとして、菌や炎症を起こしている箇所に対応しようとする仕組みがあるので、じわじわと活性酸素が増えていたと思いますし、スッキリ感がなかったのも頷けます。
私が毎日お手入れしていても、頬にシミが出来ていったのは、ムシ歯菌感染ストレスと噛み合わせ不良からくる酸素不足が原因じゃないかと感じます。
「私が治すわけじゃなくて、菌のコントロールをしたり、歯の高さや位置を元に戻して、脳が異常と感じない状態にもっていってあげれば、身体のホメオスタシスが正常化し、どんどん良くなるんですよ。」と先生はあくまでも謙虚です。
感染巣はあと2〜3箇所なので、先が見えてきましたが、噛み合わせの完了まではまだ1年以上かかるようです。

4本の根管のうち、長さが出て、中まで掃除出来たのは1箇所だったらしく、残りは次回となりました。自分の残りの歯が薄く、ヒビも入っているので、治療回数は最小にして、早く充填したいと言われていました。

続いて、今回は前回残した仮歯の研磨と調整です。
ついでに、本来の噛み合わせを探して、現在の問題点を指摘して下さいました。
2mm狂っているそうです。
たった2mmと思うかもしれませんが、これが長い年月かけて悪さをしてきて、今の状態になったそうなので、侮れません。
もし、私の子供の頃に戻って治療をやり直せるなら、コレが狂った時点で噛み合わせを正常な位置に矯正してあげたい!と言われました。
「いやあ、コレはツラいよねー。身体はとても大変な状態だと思うよ〜。耳の下が硬いのも肩こりもコレじゃまだ取れないよ。こういう子はスゴく変われる。本来の噛み合わせになれば、口角のタルミもなくなり、下顎の形が変わって、もっとキレイな顔つきになる!」
とアシスタントの方に説明していました(笑)
それは楽しみです(๑・̑◡・̑๑)

今日はお互いに時間があったので、治療後に先生が写真を見せて説明して下さいました。
「絶対に触りたくない状態の歯で、私もやるのは嫌だったんだけれども、レントゲン写真で根っこの治療が上手くされていない所見が出ている以上、見過ごすことは出来ないからね。こういう状態の歯を放って置くと必ず抜歯になるからね。年配の方ならまだしも、年齢的にまだ若いので、抜歯せずにあと30〜40年持たせてあげたいじゃない⁉︎」
「小さく削る道具は私が開発して、世界にこれしかないものなんだけど、あれがあったおかげで、こういう状態の歯を助けることが出来た!普通のもので削ったら、完全に歯が割れて抜歯になっていたと思う。スゴく高くて、半額にしてとか他の先生に言われるんだけれど、私はこれで一銭も稼いでいないし、私に言われてもどうにも出来ないんだよね。今日も本当は使いたくはなかったんだけどね〜。」
「この歯は横にヒビが入っているし、こんなスクリューを打ち込まれて、よく今まで割れないで持ったよね!保険診療の先生が悪い訳じゃないけど、やはり顕微鏡とレーザーがないと、2度と治療しなくてもいいレベルの状態には持っていけない。顕微鏡もレーザーも高いから、そんなもの導入しても儲からない、と言われてしまうけど、こんなに治療レベルが遅れているのは先進国で日本だけ。本当に不思議…。」等々、そうそう、と頷けるお話ばかり。

今日の治療にはさすがの先生もかなりの集中力とエネルギーを使われた様子で、疲れ切っていましたのに、本当に患者さん想いで、真面目に仕事と向き合う姿勢に頭が下がります。
先生みたいな歯医者さんが増えると、入れ歯やインプラントにならず、体調も悪くならず、本当に助かる方がたくさんいらっしゃると思います。

「もし、歯の問題点が全部解決されて、身体も心もスッキリ快調な自分になれたら何がしたいですか?」
→私は迷わず、「今やっている事を、快調な状態で続けていきたいです‼️80代になっても」と答えました。
美しく健康である事が必須のお仕事なので^_−☆