· 

最初に受けたかった歯科治療(22)

◆2018年8月30日(木) ダイアグノスティックワックスアップ結果説明
1ヵ月振りの来院です。
説明と今後の治療方針相談だけですが、2時間かかるとのこと。
診察台に座り、うがいをし、エプロンをかけられましたが、歯を診る事はありませんでした(笑)。

私に必要な治療(先生からみてやった方が良いと思う治療)の説明をされる時は、慎重に時間をかけてされます。
今回は何かなぁ、と思ったら、結果は上下にインプラントをした方が良い!という内容でした。
私が矯正歯科の先生に質問し、アドバイスを受け、やろうと決心していた点でしたので、最後は先生も「そうなら早く言ってよ〜」と拍子抜け状態でしたが、説明が素晴らしかったので、詳細をレポートさせていただきます。

先ずは、口腔の健康が全身にどのように影響を及ぼしているのかの説明。何回か聞いていますが、今回はより深く理解出来ました。
歯と歯茎の状態はモノを食べる咀嚼だけでなく、呼吸状態に影響を与えるということ。

呼吸器系のドクターが歯に原因があると全く考えないのが呼吸器系の病気を治せない理由のNo.1。噛み合わせが悪くて身体に負担をかけ、呼吸状態が悪くて身体に負担をかけると必要以上に老化させてしまう。質量保存の法則というものがあって、そこに力を使ってしまうと、代謝や免疫の方に力がいかないので、代謝や免疫が悪くなる。自然に経年変化するのは仕方ないが、歯と歯茎の状態が悪いがために、代謝や免疫が下がるのはいかがなものか!?
解決出来るものなら解決して、エネルギーの浪費をせず、必要なところに力が分配される身体の状態にして、健康で笑って幸せに過ごせる人生を手に入れてもらいたい。
心臓と全身を繋ぐ血流に関係するポンプ的な場所として有名なのは足(ふくらはぎ)だが、心臓から上の脳の血流に大きく関係するポンプは実は顎関節と歯茎(歯周)である。心臓から上の脳の隅々まで血流を届けているのは毛細血管。毛細血管の毛細管現象(ストローの自動吸い上げ現象)で血流は保たれているが、顎関節と歯茎(歯周)の状態が悪く、しっかり押せなくなる(ポンプの役を果たせなくなる)と、脳全体の血流が悪くなる。顎関節と歯茎(歯周)は脳幹に近いので、生命そのものにも大きく関係する。
私達の身体は少し副交感神経優位な状態が理想。歯の噛み締めが強い場合、金属の詰め物を使っている場合は交感神経が優位になってしまう。

口腔外科医として、最先端技術での手術を意気揚々と行って患者さんを助けたと思ってきたが、手術が成功してもその後症状が再発する方がいて、手術前に歯列矯正してもらう条件を付けてもそれは変わらなかった。結局は予防医学段階が大事だと悟り、周囲の反対を押し切って歯学部に入り直し、歯からのアプローチで人々に健康になっていただく道を選んだ。口腔内の健康を手に入れ、それが間接的に身体の健康を作り、より楽な状態で長生き出来る事に繋がる。80代後半、90代の患者様方が、「同級生の中で自分が一番元気でハツラツとしていて、食べる量も圧倒的に多くて恥ずかしい」という悩みを聞くと嬉しくなる、と言われていました。

出来上がった歯の模型2つを見せていただきながら、コレが(白い方)今の歯の状態。こっちが(ベージュの土台に歯茎と歯が作られている方)治療後の状態。前歯が引っ込んでいたり、口腔容積が増えていたり、正中線が合っていたり、説明されながらよく見ると違いがわかります。
でも、コレは私と◯◯先生(矯正歯科の先生)の力量からすると、修正が足りないんですよ。もっと良く出来るのに、常識の範囲で作るとコレが最高のレベルなんです。この技工士さんは大阪にいますが、マエストロとも言える日本でNo.2の方なので、素晴らしい技術の持ち主ですが、それでも私が納得する出来ではなかったので、コレは作り直してもらいます!と。
◯◯先生(矯正歯科の先生)と私は口腔内容積を増やして呼吸状態を改善する事を目指している!という点で、話が合った。脳に近い上側の容積を増やせる先生はそういない。常識ではやれない(やってはいけない)事になっているので。◯◯先生は患者さんを出来るだけ良くしてあげたい!と極めていったらたまたまそこにたどり着いて、ゆっくり安全に上顎を広げる矯正に成功した方。欠損と抜歯で1本少なくなった左側に隙間を作って、上下に1本ずつインプラントを入れるのが一番の理想。
 お金がかかる事なので、この方針を私が選択するのかどうか?を確認したかった。OKならそのパターンで、もう少し広がった結果のものを作ってもらいますので、出来上がったら再度お見せします、と。

私は初めての事なので、見ても良くわかりませんでしたが、先生は相当不服だったようです(笑)
私の唯一の不安は3年かがりくらいの治療なので、その間先生がお元気でいて下さることです!と伝えると苦笑いされていました。
いずれにしても、コレだけの治療が出来る先生方と出会えて、何とか支払いも出来て、 最上級の治療が受けられる!ということが奇跡に近い事なので、私はチャンスを逃さないように決心するだけだ!と思っています。

矯正歯科の先生に骨隆起はいつ取った方が良いか?訊いたら、矯正前という回答でしたが、先生は私がインプラントをするという選択をしたら、この隆起した骨を使ってして下さる事も考えて下さっていました。
普通ならコレだけ噛み締めが強いと顎の骨が壊れ、痛みが出ていてもおかしくないのに、超頑張り屋さんの性質で、頑張っている感覚がなくやりこなせて来たので、骨隆起という形で身体が対処した。せっかく身体が頑張ってくれて出来たものにも意味があるので、出来たらコレを使うと良いかと。人工骨よりも自家骨の方が生着が良いに決まっているので!と。
何て素晴らしいアイデアでしょう〜☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
先生スゴい!ブラボー!天才!
感動しました!この瞬間(とき)のために骨が増殖したのかと思うくらいの出来事です。
先生は口腔外科医で再建をしていたので、またしてもそんな事が当たり前に出来る方なのです。
もちろんこの発想が出来ないとしませんが、発想出来ても腕がないと出来ません。
余分な骨を削って平らにするだけだと思っていたところに、そんな再生方法があるとは本当に驚きです。
インプラントも自家骨なら私も心理的抵抗はありません。最高の腕の先生にお任せする訳ですから鬼に金棒です。

これまで何百人と教えて来て、モノになってきた先生が数人はいらっしゃるのだけれども、皆さん歯医者さんの資格しか持っていないんです、と先生は残念そうでした。
口腔外科医が歯科医となり、芸大で技巧の技術を磨き、口腔内の健康から身体全体の健康を診れる方を増やしたい!というのが先生の願い。でも、先生が華々しい口腔外科医を辞めて歯科医となり予防医学の方に力を入れると言った時、周囲の人には反対されたそうです。コレまでも色々な先生に訴えて来たけど、保険診療やたまに保険外診療をして、そこそこ働いて良い車に乗り、良いところに住み、悠々自適に過ごしているのに、何故敢えてそんな苦労をしなきゃいけないんだ!と全く耳を傾けて下さらない方も多いのだとか。
矯正歯科の先生ところの娘さんのように、先生の全てを継いでいけるような方が現れて、先生の願いが実現すると良いな(╹◡╹)♡と心から思います。私が探して引き合わせられるといいなぁ。

このブログを読んで、興味を持って下さった先生がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡お待ちしております!
でも、今の時代、全てを一人で行えるトップスターみたいな人というよりも、何人か方がそれぞれに得意な事を極めて、協力し合うが現実的な気はします。