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最初に受けたかった歯科治療(24)

◆2018年10月11日(木)、20日(土)
右下顎の骨瘤起除去術
今回は歯科医院で口腔外科的手術です。
詳しい説明が無かったので、手術はどんな手技なのか!?︎当日や翌日はどんな状態になるのか!?︎等、前日にインターネットで調べて臨みました。午後からだったので、お昼ご飯はしっかり食べておきました。
この骨瘤起ですが、私にように40代ともなると数人に一人という割合で起こっているそうです。それほど皆さん噛み締めて過ごしていらっしゃるんですねー。ネット情報では口腔外科に入院して、全身麻酔で受けるケース、歯科医院で局所麻酔で30分くらいで行われるケース、と様々でした。
今回は初めて受ける手術で様子がイメージ出来ないだけにちょっとドキドキしました。
時間は3時間は取って来て!というので、30分で簡単に、というのではないのは明らかです。

先ずは軽く手術の説明があり、同意書を書き、無痛麻酔をして準備です。麻酔は何ヶ所か行っていましたが、痛みは感じないので楽勝です。
先生が大学の口腔外科で難易度の高い手術をされて来た方なので、この程度の手術は安心してお任せ出来ます。

先ずは切開ですが、下顎のアーチに沿って迷わずキレイに切るのが上手いコツなので、先のカーブしたメスを使います。ご自分で創られたそうです(笑)
唾液が入らないように術野を確保しつつ、骨を露出させて、余分な部分をカットしていきます。
ネットで30分で仕上げる方法ですと、いきなりノミでしたが、こちらでは超音波で切断していきます。
この超音波は便利なものですが、身体(全身の細胞)にはズーンとかなりの負荷がかかる気がします。テスラプレートのお陰で耐えられますが、プレートが無ければ好みではないかもしれないと思いました。
ある程度切断したところで、最後は骨ノミで落としていきます。一つのブロックを切除するのにとても時間がかかります。
先生曰く「この手術はそんなに簡単ではないんだよなぁ〜。下顎の生理的アーチを再現しないといけないから、芸術的センスがいるよなぁ〜。」と。
「そうか!確かに、出っ張ってるからただ削ればいい、ではないよねー。何のために削るかと言えば、骨により持ち上げられている舌を下げて、口腔容積を広げるためなので、舌がぴたっとハマるアーチでないとダメだよね。骨を削って歯茎を縫ってしまえば中は見えないので、雑にされてもわからない事ってあるよねー。」と心の中で納得しました。
骨ノミで骨を落としてからも、また超音波で時間をかけて断面処理やアーチの調整をしていきます。
超音波の余波みたいなものが舌の裏側に当たり、ピリピリという刺激が耐えられなくなるくらい結構な時間をかけて、やっと縫合です。
この超音波による刺激は後で聞いたら水しぶきだったそうですが、振動が細かいので、術後舌の炎症と潰瘍に繋がりました。次回は舌に直接当たらないようガードしていただこうと思います。
縫合は小さな切開創に12針も行われました。形成外科的な縫合数です。お陰で術後の出血は一滴もなく、痛みも殆どなく鎮痛剤は飲まずに済みました。超一流の名医はやることがいちいち違います!

処方箋も後発薬は絶対にダメという指示で、調剤薬局にいきましたら、処方のカプセルがなく、別の薬局に行くのも面倒だったので、結局自己判断で薬はもらいませんでした。治療だけでなく、処方箋による薬も自費でしたので、薬嫌いな私は身体の免疫力を信じる事にしました。先生も決して唾液が入らないように清潔操作をして、しっかり縫合してあるので、抗生剤を飲まなくても大丈夫なんだけど、万が一感染が起こると、抗生剤を飲ませなかったせいになるから、処方箋は出しますね〜、と言っていたので、「薬がなかったのは無しで良いという事だ」と勝手に思い込みました(笑)
もちろん様子をみて、腫れたり熱が出たりしたら飲みますよ。でも予防的に飲む必要はない状況だと判断した次第です。
消毒薬も出来れば自然なものが良いという事で、ナノオゾン殺菌水の方を購入しましたので、それで何とかなるかと!
結果は全く問題なく経過し、無事20日に抜糸。
奥側の切開創は割と早くにくっ付いたようで、3針ほど自然抜糸しました。
手前の創は少し付きが悪く、抜糸時に出血し、表面が完全にくっ付いていない状態でしたが、糸が邪魔している雰囲気でしたので、抜糸さえすれば塞がるだろうと思って気にせずにいたら、予想通り1週間程でキレイになりました。
舌裏の赤みも取れ、右側の歯で食事出来る状態になりました。

舌が持ち上げられていたところが下に降りている感覚はあります。呼吸が少し楽に出来る気もします。
ただ、まだ矯正されていない歯並びで、アーチが狭いままなので、左側で噛むと、右側の舌の根元を噛んでしまいます。
身体って、ちゃんと現状で問題を起こさないように自動で調整していくんだなぁ、と実感。良くも悪くもその状態で生きていけるようにするんですね。
私はもう後戻りは出来ないので、より楽で、必要以上に年を取らない呼吸状態になるために進み続けます!